クリニックの立地条件と大切な3点項目

医療

クリニックの立地条件

クリニック開業場所の立地条件

移転は難しく慎重に調査を
-重視すべき3ポイント-

経営

- 2015.09.25 -

クリニックの立地条件は重要

通常、クリニックは地元密着型医療の特色を持ちます。
そのため、医療圏は概ね半径1キロ内に制限されることが多いでしょう。
なお、車社会が発展した郊外なら、3キロ内とも言われます。
もし開業後に問題が発覚し、移転しようとしても困難です。
1次データ、2次データを活用し、開業前の実地調査は入念に行いましょう。
(※1次:独自調査情報、2次:公共機関等の公開済み情報)

立地条件、3つの重点チェック項目

①提供サービスと患者の関係

1点目は、提供するサービスと顧客特性との相性です。
例えば、美容整形外科と小児科で考えてみます。

美容整形外科の場合、患者は遠方から来院するという特徴があります。
そのため、駅前ビル等の立地が好まれる傾向にあるようです。
他方、小児科の場合、子供を電車に連れることは少なく、住宅街に近い車での来院が好まれます。

つまり、患者の利便性やニーズを抑える必要があるということです。
また、その他以下の項目もチェックしておきましょう。

  • A)営業時間帯と人の往来数
  • 例:ビジネス街と住宅街では人の特性や往来時間帯が変わります
  • B)地域の年齢層、人口分布
  • 例:高齢者が多い、子連れ核家族が多い、富裕層が多い等の地域特性

②近隣テナントの環境

2点目は、クリニックに隣接する店舗との相性です。
例えば、駅前のテナントに入居する場合で考えてみます。

駅前という特性上、テナントの入れ替わりも多く発生するでしょう。
また入居する事業者の業種も様々です。
問題となるケースは以下のような場合です。

  • A)女性向けクリニックの側に風俗店やキャバクラ
  • B)飲食店からのにおい流入(例:焼肉店の煙)
  • C)落ち着いた雰囲気が売りのクリニック側に騒がしい店舗

近隣の外部環境によっては、患者が近寄りがたいクリニックとなってしまいます。
そこで、医療系専門テナントビルや密集地域での開業も考えられます。
しかし、他院と被る領域(※)については、患者争奪戦や関係悪化が発生するかもしれません。
(※インフルエンザ予防接種等)

なお、テナントの場合は広告規制も確認しておきたい項目です。
デザイナーズマンション等では、広告看板出稿禁止の場所もあるからです。

また、将来オペ室の設置等を考えられている場合は、相応のスペースも必要でしょう。
部屋を跨ぐ改修・増設は難しいため、拡張性という観点も視野に入れておきます。

③医師会内部の人間関係

一般には知られていませんが、一部地域には残る先輩後輩関係等のしがらみです。
昔風に言えば、「丁稚奉公した者は親方の商圏から離れて開業せよ」といった具合です。
勿論、開業場所は本来自由ですが、人間関係により束縛されることがあるようです。
チェックする項目は以下のようなものです。

  • A)大学の先輩後輩の関係
  • B)地元医師会の有力者の有無
  • C)病診連携の可能性

最近では、これらの事情は、クリニックのホームページ等で簡単に調査・確認できます。
また、医療機器メーカー等の取引先から入手することも可能でしょう。

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